鳥取県鳥取市美萩野の内科・消化器科よろずクリニック(最新のがん治療や美容・アンチエイジングまで対応)

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P53 遺伝子導入療法

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Gendicine (ゲンディシン) 世界で初めて承認された遺伝子治療用製剤

  • 2003年10月SiBiono Gene Tech社(シビオノ ジーンテック)は組換えヒトAd-p53注射剤(商品名 ゲンディシン)を独自に開発し、医薬品承認を取得しました。
  • 2004年初めには、中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)から製造承認とGMP認可を得ました。
  • 「ゲンディシン」は承認された最初の遺伝子治療用製剤であり、遺伝子研究とバイオテクノロジー分野における画期的な出来事となりました。
  • 「ゲンディシン」は、約50ヶ国の医療保健機関で数万例の治療が行われ、がん治療に大きく貢献致しております。

BioProcessシステムでのGendicineの製造

 

作用機序

 「ゲンディシン」は頭頸部扁平上皮がんの治療薬として承認された遺伝子治療用製剤です。他種類のがん治療を目的とした臨床試験についても実施されています。主成分は複製欠損型組換えAd5-p53ウイルス粒子で、アデノウイルス5型と、ヒト野生型p53タンパク質をコーディングしたハウスキーピング遺伝子が鍵となるヒト野生型p53がん抑制遺伝子からなっています。

p53遺伝子の役割

p53遺伝子は正常細胞に存在する最も重要な「がん抑制遺伝子」の一種です。
 正常細胞では、p53遺伝子がごく低レベルで発現しています。発がん遺伝子の活性化、増殖因子の欠乏、低酸素症、DNA損傷がp53遺伝子の発現を活性化します。p53遺伝子発現の活性化により細胞周期の停止もしくはアポトーシス細胞死(がん細胞の死滅)が起こります。
 p53遺伝子は、がん患者さんの約50~70%で突然変異もしくは欠失しています。
 p53遺伝子の変異型は発がん性を持ち、腫瘍形成に寄与する可能性があります。最も重要なことは、変異型p53遺伝子が多剤耐性(MDR)遺伝子の増加を引き起こし、種々の化学療法に耐性を有する腫瘍を発生させるということです。外来性野生型p53遺伝子を導入し、p53遺伝子を過剰発現すると、増殖周期の停止またはアポトーシス(がん細胞の死滅)により腫瘍細胞の増殖を抑制し、排除することが証明されました。
 又p53遺伝子の過剰発現が放射線療法や化学療法と相乗効果を発揮することも実証されています。

抗がん遺伝子導入療法とは

 がんは、身体の設計図であるDNAが悪性変化し、その誤ったDNA情報を基にがん細胞が生まれ、増殖し続けた産物であるということは、いまや世界の科学者の間で周知の事実として認識されています。

  • 徹底的にがんを根絶したいのであれば、コントロールを失い無秩序に増殖するがん細胞自体のDNAに対する「改善処置」を実施する必要があります。この手法を「抗がん遺伝子導入療法」と呼んでいます。
  • 「抗がん遺伝子導入療法」は、身体内に存在するがん細胞の量に応じ、「好いDNA」を持つ薬剤を導入し、これによって、がん細胞内の「悪性破壊されたDNA」に取って代わるか「壊されたDNA」の破壊行為を制止するものです。
  • 抗がん機能を有する遺伝子成分を、特殊な遺伝子担体(ベクター)を通してがん細胞内へ引き入れ、それらが「がんの増殖サイクルを遮断」し、「がんの情報伝達を妨害」させて、身体機能として誰もが持っている「がん抑制遺伝子」への「異常な抑制を取り除き」、それらの作用を通じて、がん細胞を「善いものへ変わる」ように誘導し、あるいは手っ取り早くがん細胞を死滅(アポトーシス)に誘導するものです。

 がん細胞を消滅させるには、2種の全く異なった方式があります。 通俗的に言うならば、「事故死」と「自殺」です。まず、がん細胞の「事故死」ですが、がん細胞が外来の殺傷物の作用(抗がん剤や放射線など)に遭遇した結果、細胞膜が破壊され、がん細胞は潰瘍を生じて消滅します。
これを「ネクロ-シス」と呼びます。
 一方、がん細胞の「自殺」は、全ての細胞自身が持つ遺伝子によってコントロールされた細胞壊滅過程による細胞の自主的な消滅です。これを「アポトーシス」と言います。

アデノウイルスベクターの役割

  1. ゲンディシンを腫瘍内注射すると、腫瘍細胞上のコクサッキーアデノウイルスレセプター(CAR)と結合します。
  2. ゲンディシンは腫瘍細胞内に入り込み、外来性p53遺伝子を過剰発現し始めます。
    過剰発現したp53遺伝子が複数の抗腫瘍作用の引き金となります。
  3. 複数の抗がん遺伝子の発現が増加、複数の発がん遺伝子の発現を抑制して、腫瘍細胞の細胞周期の停止またはアポトーシスを直接誘導します。
  4. がん細胞を選択的に殺すヒト免疫細胞(細胞傷害性T細胞)を刺激し活性化します。
    又がん細胞を殺す「ナチュラルキラー細胞」も活性化します。
  5. 発現したp53遺伝子は、腫瘍の進行、転移、化学療法剤への耐性に関与する血管内皮増殖因子(VEGF)遺伝子と多剤耐性(MDR)遺伝子の発現を抑制します。

臨床試験

  • 2000年11月から2003年5月に実施された第II相、第III相試験には、後期 頭頸部扁平上皮がん患者135名が参加しました。
  • 8週間のゲンディシン腫瘍内注射と放射線療法の併用で患者の64%に腫瘍の完全寛解(腫瘍が完全に消失する)、29%に部分寛解(腫瘍が50%以上縮小する)が認められました。
  • 翌年、後期 頭頸部扁平上皮がん患者240名にゲンディシンを投与しました。これらの臨床試験の結果、の安全性と有効性が証明されました。
  • 化学療法や放射線療法との併用により、ゲンディシンの治療効果は3.4倍になります。
  • この併用療法は治療効果を改善するだけでなく、化学療法や放射線療法の副作用を軽減すると考えられます。
  • これらの臨床試験の安全性と有効性に関して7報の学術論文がMedicine Journal of China誌(2003年12月10日)に発表されています。

ゲンディシンの臨床応用

 約50ヶ国で、数万例の国内外悪性腫瘍患者の治療をしております。

  1. 消化管腫瘍:肝臓癌、胃癌,食道癌,膵臓癌,大腸癌,胆管癌
  2. 呼吸器系腫瘍:肺癌,咽頭癌,鼻咽頭癌、悪性中皮腫
  3. 口腔(顎顔面)腫瘍:舌癌,唇癌,下咽頭癌、歯肉癌、頬癌、上顎洞癌、顎下腺癌、口底癌
  4. 内分泌関連腫瘍:甲状腺癌、副腎クロム親和性細胞癌
  5. 女性悪性腫瘍:乳癌、子宮頸癌,卵巣癌
  6. 男性生殖器系腫瘍:前立腺癌
  7. 泌尿器系腫瘍:膀胱癌,腎臓癌
  8. 軟部腫瘍:脂肪肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、滑膜肉腫、悪性線維性組織球腫
  9. 悪性滲出液:胸水、腹水、心嚢水
  10. 中枢神経系腫瘍:神経膠腫、神経芽細胞腫、皮膚腫瘍、悪性黒色腫、扁平上皮癌

料金表

ゲンディシン・E10A(1V) ¥237,930
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