プラセンタ注射

プラセンタとは

プラセンタとは、胎盤のことをいいます。お母さんのおなかの中で赤ちゃんを守り、育てる役割をもった胎盤は、小さな受精卵からわずか10ヶ月で約3㎏もある赤ちゃんへと成長させます。豊富な栄養成分と200種類以上の成長因子が含まれており、神秘の臓器とも言われています。
胎盤の薬効は世界中で古くから注目され、滋養強壮薬、エイジングケアを目的として珍重されてきました。
日本では50年前から肝機能障害、更年期障害の治療に使われており、様々な効果があることから現代では自費診療として、健康維持の目的で注目を集めています。

プラセンタの美肌作用

• メラニンの生成を抑える働きがあるとされ、美白を目的としたケアとして用いられることがあります
• 保湿:高い保湿力で長時間しっとりとした肌の維持が期待されます。

細胞の増殖・再生

ダメージを受けた細胞を修復し、新陳代謝を高め、ターンオーバーを正常化し、健康的な肌づくりを目的として用いられることがあります。

コラーゲンの生成促進

肌の弾力をきめるコラーゲンの産生をサポートするとされています。

• 血行促進:末梢の血行を促し、冷え性を改善したり、健康で美しい肌をつくります。
• 抗酸化作用:老化の原因となる活性酸素の発生を抑えたり、中和するとされます。
• 抗炎症作用:ニキビや赤み、かゆみなどの炎症を抑える働きがあるとされます
• 抗アレルギー作用:免疫システムを調整回復し、アレルギー反応を抑える働きがあるとされます
• 免疫割賦作用:免疫力高め、風邪を引きにくくしたり、強く健康な肌を保つサポートが期待されます。
• アミノ酸の補給:皮膚細胞のエネルギー代謝を高め、細胞再生の材料を補うとされています。

プラセンタの効果（様々な症状に対する効果が期待されています）

内科系

肝機能の改善：肝炎・肝硬変慢性胃炎・胃潰瘍・胃弱・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・糖尿病・高血圧・低血圧・気管支喘息慢性気管支炎・貧血・慢性疲労・習慣性便秘

婦人科

更年期障害：動機・息切れ・不眠・月経困難症の改善・便秘・冷え性・生理痛・不妊治療・乳汁分泌不全・高プロラクチン血症

皮膚科

アトピー性皮膚炎・発毛促進・蕁麻疹・湿疹・ケロイド・しみ・そばかす・しわ・たるみ・ニキビ・美白

耳鼻科

アレルギー性鼻炎・メニエル病・花粉症

整形外科

慢性関節リウマチ・変形性関節症・関節炎・神経痛・腰痛・五十肩・肩こり

泌尿器科

前立腺肥大・膀胱炎

眼科

角膜炎・アレルギー性結膜炎・視力低下・白内障

歯科

歯槽膿漏・歯周病・顎関節症

精神神経系

うつ病・神経症・自律神経失調症・不眠症

その他

精力増強・滋養強壮・疲労倦怠改善・男性　女性ホルモンバランスの調整・虚弱体質・風邪予防

プラセンタ注射の危険性・リスクについて

プラセンタ注射は、40年近く前から現在までに国内や海外での感染症の報告は現在のところ確認されていません。しかし、理論的には感染症の疑いは100％は否定できません。
2006年に厚労省から、プラセンタ注射を1度でもした場合献血を控えるようにとの通達がありました。
これは今後のリスク回避、輸血の安全性を高めるための処置とされています。

同意書にサインが必要

注射後のアレルギー

極まれに、赤い発疹・発熱など、アレルギー症状を起こす人もいるようです。これはプラセンタの副作用というよりは、一過性の拒絶反応であるといわれていますが、ひどい場合には中止せざるを得ません。