副作用に悩みたくないあなたへ。萬院長が教える「光免疫療法」と免疫の力

こんにちは。よろずクリニックの広報担当です。

萬院長が新しいYouTube動画を公開しました！今回は、「がん治療＝つらい・苦しい」というイメージを覆すお話です。

「もし自分や家族ががんになったら、副作用でボロボロになってしまうのではないか…」そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか？

今回の動画では、副作用をできるだけ抑えながら、ご自身の「免疫の力」を最大限に活かす「光免疫療法」や、治療中の「心の持ち方」について、萬院長が分かりやすく解説されています。

この記事を読めば、がん治療に対する怖いイメージが少し変わり、「笑顔で前向きに治療と向き合う」ためのヒントが得られるはずです。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

がん治療の鍵は「自分自身の免疫力」

「抗がん剤は、もし使うなら少なめで使ってほしい」動画の冒頭で、萬院長はこのように語っています。

標準的な治療では、身長や体重に基づいて決められた量の抗がん剤を投与するのが一般的です。もちろん、これにはがんを叩く効果が期待できます。しかし、薬の量が多すぎると、がん細胞だけでなく、私たちの体を守ってくれる大切な「免疫細胞（リンパ球）」まで傷ついてしまうことがあるのです。

萬院長が特に注目しているのは、血液中の「好中球（こうちゅうきゅう）」と「リンパ球」のバランスです。リンパ球は、がん細胞を攻撃してくれる頼もしい味方。このリンパ球が減って免疫がボロボロになってしまうと、せっかく治療をしていても体が戦う力を失ってしまいます。

そのため、萬院長は患者さんの状態を見ながら、最初から薬の量を調整したり、免疫をサポートする治療を組み合わせたりして、「自分の免疫を温存しながらがんを叩く」というアプローチを大切にしています。

怖がらないで！進化した「放射線治療」のメリット

「放射線治療」と聞くと、「怖い」「他の臓器にも悪影響があるのでは？」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、現在の放射線治療の技術は驚くほど進化しています。

「IMRT」や「トモセラピー」と呼ばれる最新の技術では、がんの形に合わせてピンポイントで放射線を当てることが可能です。これにより、周りの健康な臓器へのダメージを最小限に抑えることができるようになっています。

萬院長も「受けられる状況なら、ぜひ積極的に検討してほしい」と強く推奨しています。さらに、放射線治療によってがん細胞が壊れると、それがきっかけとなって免疫のスイッチが入る「アブスコパル効果」という現象が起きることもあります。

これは、治療した場所以外にあるがん細胞まで小さくなる可能性がある、というとても不思議で希望のある現象なんですよ。

話題の「光免疫療法」ってどんな仕組み？

1. 光と薬でがんを壊す「切らない手術」

この治療は、「がん細胞にくっつく薬剤」と「近赤外線（光）」を組み合わせて行います。薬剤を点滴した後に、特殊な光を当てると、薬剤が反応してがん細胞の膜だけがパチン！と弾けて壊れます。正常な細胞は傷つけず、がん細胞だけを狙い撃ちできるため、「ケミカルサージェリー（切らない手術）」とも呼ばれています。

2. なぜ「免疫療法」と呼ばれるの？

ここで「おや？」と思った方もいるかもしれません。光でがんを壊すなら、なぜ名前に「免疫」とついているのでしょうか？

実は、ここからがこの治療のすごいところなんです！光によってがん細胞が壊れると、その中から「がんの目印（抗原）」が飛び散ります。すると、体内の免疫細胞たちがその目印を認識して、「あ、この顔をしたやつが敵なんだな！」と学習するのです。

その結果、免疫細胞が体中をパトロールして、他のがん細胞まで攻撃しに行ってくれるようになります（これを「指名手配が出る」と萬院長は表現されています）。つまり、がんを壊すのと同時に、自分の体の中でがんに対する免疫ワクチンを作るような仕組みなんですね。これが「光免疫療法」という名前の由来です。

萬院長の願い「治療中も笑顔でいてほしい」

萬院長が目指しているのは、「患者さんの体を痛めつけない治療」です。

理想的ながんの壊れ方は、専門用語で「免疫原性細胞死（めんえきげんせいさいぼうし）」と呼ばれます。これは、がん細胞が壊れるときに、周囲の免疫を刺激して味方につけながら消えていく死に方のこと。

そして何より大切なのは、患者さんの心が元気であることです。「がんだから…」と落ち込んで暗い気持ちでいるよりも、美味しいものを食べて、自然に触れて、毎日を楽しく過ごしている方のほうが、免疫細胞（NK細胞など）の働きが高まることが分かっています。

「治療は本来、楽しくワクワクするものだと思っているんです」と萬院長は笑います。診察室から出てくる患者さんが、みんな笑顔で「先生の話、おもしろかったわ！」「一緒に頑張ろうって思えた」と言って帰っていく。そんな、「頑張ってね」と突き放すのではなく、「一緒に頑張りましょう」と並走する医療を、萬院長は大切にされています。

まとめ

今回は、自分の免疫力を守りながらがんを治すためのアプローチについてご紹介しました。

抗がん剤は、免疫（リンパ球）を守るために量を調整することも一つの選択肢。
放射線治療や光免疫療法は、がんを壊すだけでなく、自分の免疫スイッチを入れるきっかけにもなる。
何より大切なのは、体を痛めつけすぎず、毎日を笑顔で過ごすこと。

次回の動画では、今回少し触れた免疫の司令塔「樹状細胞（じゅじょうさいぼう）」について、さらに詳しく解説してくださるそうです。どうぞお楽しみに！

院長の熱のこもった解説を動画で直接見たい方は、ぜひこちらをご覧ください！

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