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新WT1樹状細胞療法とは

がん治療において免疫は高めるのではなく使うもの

  • がん細胞は1つのがん細胞が5年から20年かけて5mm-10mmになるといわれています。
  • がんが見つかった人はそのがん細胞と何年もずっと一緒に生きてきたといっても過言ではないでしょう。
  • 術後の再発は残ったがん細胞が再び細胞分裂を繰り返し顕在化したものと考えられます。
  • この悪循環を断ち切るにはどうすればいいのでしょうか?

答えは樹状細胞にあり!

  • 樹状細胞とは抗原提示細胞とも呼ばれ異物の目印を免疫系統へ教える役割をします。
    現在最も有効な免疫治療はこの樹状細胞を使った方法と考えられています。
  • その方法には自家がんワクチンやネオアンチゲン樹状細胞療法などがあります。
    重要なことはがん免疫サイクルを使うことなのです。

WT1抗原とは

  • 米国の医学誌、Clinical Cancer Researchにて75種類のがん抗原の中で最も優れていると評価された抗原です。
  • ほとんどすべての癌、肉腫などに発現している目印で大阪大学の杉山治夫教授等が長年研究開発し、臨床応用されてきたものです。

WT-1がんペプチドパルス 樹状細胞ワクチン治療の現状

  • 樹状細胞ワクチン療法は、前立腺癌(米国)、 脳腫瘍(欧州)で有効性(延命効果)が証明された。
  • 米国では保険診療が行われている。
  • 2017年3月APAC BIOTECH社は卵巣がん、前立腺がん、大腸がん、肺がん治療として インド薬事当局の承認を獲得した。
  • 2017年1月から膵がん治療の薬事承認のための治験が開始(阪大WT1、和歌山医科大学)。
  • 世界での樹状細胞ワクチン療法は20,000例以上の実績がある。
  • 厚生労働省 先進医療Aで効果が実証。

当院の新WT1樹状細胞療法

  • 新型のWT1ペプチドは、これまでのものとはアミノ酸配列の異なる「WT1キラーペプチド」と 「WT1ヘルパーペプチド」を混合(ミックス)したまったく新しいペプチドです。
  • キラーT細胞とヘルパーT細胞を活性化するのはこれまでと変わりませんが、 より強力な免疫反応の誘導が期待されています。

まとめ

まとめますとご自身の体内から成分採血を行い樹状細胞を作成、その樹状細胞に共通のがんの目印であるWT1抗原を認識させ、 体内に戻すことでがんだけを攻撃する細胞障害性T細胞を誘導します。
九州厚生会クリニック小角卓也先生のご指導の元、2023年3月当院は中国地方初、 新WT1樹状細胞療法が受けられる施設となりました。

適応

WT1はほとんどのがんに発現しているので固形がんすべてです。
特に治療法の選択肢のない希少癌や肉腫、メラノーマ、転移性膵臓がんなどの方はトライされる価値はあると思います。(実際の症例は規制の関係上こちらに記載できませんが、面談の際に提示することは可能です。)

治療の流れ

当院では次の流れでがん治療(樹状細胞ワクチン療法)を進めていきます。

  1. 個別医療相談
  2. 検査
  3. アフェレーシス(成分採血)
  4. 樹状細胞ワクチンの作製
  5. 樹状細胞ワクチンの投与
  6. 治療効果の評価

リスク・副作用

  • 樹状細胞ワクチン療法は、個人の免疫状態によって効果に差が出ることがあります。
  • 一時的な発熱や注射部位の腫れ、倦怠感などが報告されることがあります。
  • 重篤な副作用の可能性は低いとされていますが、アレルギー反応などのリスクがゼロではありません。
  • 治療の適応やリスクについては、診療時に詳しくご説明し、ご納得いただいた上で進めていきます。

WT1樹状細胞ワクチン療法の記事

費用について

樹状細胞ワクチン療法3,300,000円(投与10回分税込み)

※ 血液検査、成分採血、培養費等全て含みます。
※ 状況により追加費用が発生する可能性があります。
※ 費用については、診療時にご相談しながら進めていきますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
一部対象外の採血もあります。

注意事項

  •  WT1樹状細胞療法は、日本国内では未承認の自由診療です。
  •  国内の公的医療保険の適用外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象とはなりません。

※ 詳細は診療時にご説明いたしますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。

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