
RIKEN-NKT細胞標的治療
TREATMENTRIKEN-NKT細胞標的治療とは
NK細胞、B細胞系、T細胞、樹状細胞すべてに作用する理化学研究所発、先進医療Bとして大学でも治験が行われたエビデンスのある多角的免疫療法
- 2023年11月より理研再生医学(株)と提携しNKT細胞標的治療を開始しました。
- この治療を開始するにあたりクリニックの専用ルーム増築と成分採血(アフェレーシス専用)の機械の導入を行っています。


NKT細胞を活性化すると
- T細胞、NK細胞、樹状細胞、B細胞などを刺 激して、抗原を記憶した免疫細胞を活性化、 数⼗億倍に増殖させ、がんを攻撃。
- がん細胞への直接的な作用やアポトーシスの誘導が期待されています。
- がんの免疫抑制作⽤を阻害する(免疫抑制系 サイトカイン(IL-10、TGF-β)の誘導を阻害)。
- がんが⾎管を造成する事を阻害する。
- 樹状細胞の完熟化、T細胞の細胞障害性の獲 得を加速し、がん細胞の変異に追従する。
- がん細胞が出すケモカインに反応し、がん細胞の周囲に集積する。
- 活性化NKT細胞は、免疫記憶幹細胞を作り出し、⻑期(実験では9ヶ⽉以上)に渡り、体内で免疫を記憶させる。
- 副作⽤がほとんどない
RIKENについて
会社概要
会社名 | 理研免疫再生医学(理研発メディカル企業) |
---|---|
代表取締役 | 徳岡 治衛 |
本社所在地 | 東京都千代田区 |
事業概要 | ・国立研究機関、理化学研究所の研究成果の普及 ・RIKEN-NKT®の開発と提供 ・がん免疫治療の研究 ・世界各国での臨床実験 |
沿革 | 2011年 理研と国立大学との臨床試験を開始 2014年 設立・理研ベンチャーに認定 2016年 化合物の発明と製造の成功 2016年 培養技術の開発に成功 2016年 治療開始 2021年 特許取得 現在、500症例以上 |
※現在は認定期間を終了し、理研発企業となっています。

人間の免疫系と主な免疫細胞
特徴 | 活性化NKT細胞 Natural Killer-T Cells | 自然免疫系 生まれながらにして 自然に備わった | 獲得免疫系 病原体がもつ抗原情報から抗体を作る。後天的に作られる免疫 |
---|---|---|---|
リンパ球中の存在比 | 0.1以下 | 20% | 70% |
免疫系と細胞 | 自然免疫と獲得免疫の橋渡し、同時に活性化 | NK細胞 Natural Killer Cells | T細胞 T Cells |
対象や細胞原因 | 抗原特異性がなく、CD1d分子によるがんや病原体の抗原は不要 | 体内に侵入した 菌やウイルス、 発生したがん細胞 | 抗原提示がん細胞 |
働き | ・全ての人の全部位(一部血液がんを除く)が対象 ・免疫チェックポイントの制街(CD94/NKG2A) ・長期免疫記憶(KLRG1+) ・パーフォリン効果による直接攻撃と血管新生阻害 ・強力な免疫アジュバント効果(IFN-y) ・獲得免疫応答を高速化(IL-12、DC上のCD40発現) ・がん細胞のCXCL16に反応し体内を自律的に移動 | 体内の異物やがん細胞を 抗原情報を学習せずとも 素早く認識して攻撃 | がん細胞が提示する 抗原を認識して抗体を 作り、攻撃する。 抗原提示がない 細胞には無力 |
RIKEN-NKT®

NKT細胞標的治療と免疫カスケード
自家免疫細胞によりNKT細胞を強制的に活性化
- がんによる免疫抑制を制御
- 活性化NKTはインターフェロンガンマを産生
- 自然免疫応答と獲得免疫応答の免疫細胞を同時かつ迅速に活性化し、連鎖反応を誘導
- インターロイキン12とCD40によりTh1免疫応答を促進
- がん抗原特異性が不要(CD1d拘束性)
- 記憶免疫様幹細胞により長期免疫記憶を獲得
- がん細胞が出すケモカインを感知し自律的に誘導される
- 自家細胞ゆえに副作用はほぼ無い

千葉大学での臨床試験の実績(非小細胞肺がん)
臨床試験の概要
- 余命5ヶ月とされた終末期の進行非小細胞肺がん患者17名
- 対症療法でなく原因療法としての新規作用順序を持つがん免疫療法の開発が必要。
- また抗PD-1抗体治療(オブジーボ)も再発が少なからず起こる。
- 医師主導型臨床試験では進行肺がん症例(IIIB,IV,再発例)(第1/1a相)17例の平均生存期間は18.6ヶ月、特に60%を占める高IFN-Y産生患者群のMSTは31.9ヶ月と、ガイドライン推奨療法と比して顕著な延長効果が示唆されました。また頭頭部がんを対象にした第2相臨床試験では10例全例で有効性(5例:SD,5例PR)が確認されました。
a-GalCerパルス街状細胞がん治療実績(千葉大学病院)
- 進行性肺がん患者17人に対して外来で実施
- 初回治療のみで、その後無治療でも、腫瘤増大・転移・再発なし
- IFN-Y産生量が多い10例(60%)の者:生存期間中央値31.9

NKT細胞標的治療®「RIKEN-NKT®」の方法
- 事前に医師が適格性判定をし、初診にて医師のカウンセリング、治療内容やリスク、料金、キャンセルポリシーなどを説明し、受診療する場合には同意書に署名して頂きます。入院の必要性はありません。
- 感染症検査(肝炎、HIV、梅毒、HTLV1等)を実施します。
- 成分採血:患者様の血液の内、「単球」組織を採取します。
- 培養・加工:安全な培養センターで、採取した「単球」を「樹状細胞」に分化・誘導します。当社では、「GMP基準(医薬品基準を満たした高品質で安全な基準)」の化合物の合成方法の発明を有し、それを用います。これにより、樹状細胞は、その表面に糖脂質抗原を提示します。
- RIKNKTに用いる免疫活性物質は全て理研免疫再生医学が製造した正規品です。
- 投与:糖脂質抗原を表面に提示した樹状細胞を患者者の体内に4回に分けて投与します。これは、作用を最大限に引き出すために、体内の「NKT細胞」が抗原を認識し、十分に抗体を作り出す時間を設けるためです。

提供医療機関の実施内容「RIKEN-NKT®」
入院の必要はありません。
- 初診にて医師のカウンセリング、治療内容やリスク、料金、キャンセルポリシーなどを説明し、受療する場合には同意書に署名して頂きます。
- 感染症等の検査を実施します(簡易採血)。
- 本採血(成分採皿)を実施します。約1時間~3時間半程度要します(使用する機械の種類に依ます)。
- 採取した原料血液を細胞調整センターへ輸送します(指定された方法)
- 凍結された状態で、培養・加工された細胞を細胞調整センターから受け取ります。。
- 受け取った細胞を冷凍保存(-80°C以下)します。
- 患者様の来院時に細胞を融解して静脈内投与または皮下への注射(2cc程度)、投与します。(ご都合や体に合わせてタチミングは自由。標準は2週間毎)。
- 副作用は、投与後に軽い発熱や倦怠感が数時間続くことが稀に見られます。

正規の理研式NKT細胞標的治療はRIKEN-NKT®(偽物に注意)
- 理研免疫再生医学は、RIKEN-NKT™技術において、細胞培養加工と化合物合成にかかる国内特許と複数の発明(国際出願)、およびNKT細胞を活性化する際に不可欠なGMP製造の必須化合物の独占権を有しており、提携医療機関以外には提供していません。
- RIKEN-NKT®の旧称「RIKNKT®」と「NKT®」は理研免疫再生医学の登録商標です。
詳しくはこちらの書籍をご覧ください。
費用について
詳しくはクリニックがん治療相談外来にてご説明いたします。
治療費 | 1クール 3,492,500円(税込) |
---|
*成分採血代金、培養費、全4回の投与料金などすべて含みます。
治療期間は成分採血後2~3週間で培養完了し、その後2週間おきに計4回点滴にてαガラクトシルセラミドを付けた樹状細胞を投与する方法です。