鳥取県鳥取市美萩野の内科・消化器科よろずクリニック(最新のがん治療や美容・アンチエイジングまで対応)

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がん遺伝子治療

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がん遺伝子治療とは?

がんの発症には様々な遺伝子が関与していることが分かっています。 慢性的な炎症や発がん性物質の摂取、放射線、喫煙、ストレスなどで多くの活性酸素を発生させると次第にDNAの損傷が起こってきます。 生体内ではその損傷を修復したり、修復不能な細胞には自死(アポトーシス)するように指令をだしてがん化を防ぐメカニズムがあり、それによって発がんを抑えています。

しかし、そのがん抑制遺伝子自体が変異を起こすことがあります。代表的なものとしてP53という遺伝子の変異です。
 

p53【遺伝子の司令塔】

  • がんを防ぐためにさまざまな遺伝⼦に命令を出す司令塔で、「ゲノムの守護者」とも呼ばれている。
  • 細胞のストレスやDNA損傷などの「危険信号」を察知 すると活性化するがん抑制遺伝⼦。
  • 傷を修復復させたり、アポトーシスさせることでがん化する前に細胞を消し去る。
  • 過剰な細胞増殖を⽌める。
 

もしP53が壊れたら?

アポトーシスされず、細胞増殖が止まらなくなり、多くのがんで最も高頻度に変異が見られる遺伝⼦。 がん患者の約半数で変異が確認されている。 このほかアポトーシスを制御するPTEN、デスレセプターのスイッチを入れるTRAIL、がん抑制遺伝子のP16などがあります。

p16【細胞の問題に適切な初期対応】

 p16は、細胞周期をG1期で停止させ、細胞老化を誘導します。 細胞老化とは、細胞の異常な増殖を防ぎ、発がんを予防する生体防御機構です。正常な細胞ではp16はほとんど機能していません。しかし、細胞が限界まで分裂した場合や、様々な発がんストレスにさらされた場合は、p16の発現が著しく上昇します。 多くのがん細胞において、p16の変異や活性の停止がみられます。そのため細胞の増殖を抑制できず、がんが促進されてしまいます。

PTEN【アポトーシスを制御役】

PTENは、アポトーシスの抑制や細胞増殖など、細胞の生存シグナルにおいて重要な役割を果たしているがん原遺伝子のAKTの働きを制御します。 そのため、PTENに変異が起こると、AKTの働きを制御することができなくなり、AKTが不要に活性化することでアポトーシスの抑制や細胞増殖などの影響が発生します。 PTENは、多くのがんで高頻度に変異や欠損が認められるがん抑制遺伝子です。


TRAIL【がんを選択的に攻撃】

TRAILは、TNF(tumor necrosis factor; 腫瘍壊死因子)ファミリーに属する免疫システムのサイトカイン伝達物質です。 がん細胞の表面に存在する受容体(デスレセプター)への特異的な結合を介してアポトーシス誘導シグナルを細胞内に伝達し、周囲の正常組織に影響を与えずにがん細胞に対して選択的に攻撃できるといわれています。 炎症を引き起こして腫瘍原性(発がん能)を抑制したり、アポトーシスのプロセスを促進します。

cdc6shRNA【細胞の増殖を不活性化】

cdc6(cell division cycle 6)は、細胞を増殖させるために働くタンパク質で、細胞周期の調節因子の一つです。 通常は細胞周期の初期(G1期)にのみ少量発現されるのに対して、多くのがん細胞では全周期(G1、S、G2、M期)において大量に発現しています。 cdc6の過剰な発現により、がん細胞は分裂をコントロールできなくなり無限に増殖します。さらに、がん抑制遺伝子の機能も抑えられ、がんの進行につながっています。 cdc6shRNAは、がん細胞中のcdc6の発現を阻害することで、がん細胞の増殖停止や、細胞のアポトーシス(自死)へと誘導します。

遺伝子治療では、これらの遺伝子を修復することでがんをやっつけることを目的とした治療法です。患者様のがんの種類を調べ、統計学的な手法により適切な遺伝子を選別し投与します。(主に2~3種類の遺伝子修復を行うことで治療成績を上げます)

ではどのようにして壊れた遺伝子を修復するのでしょうか?

遺伝子の運び屋、(ベクター)を用います。
以前はアデノウィルスというウイルスに遺伝子を組み込み投与していましたが、この方法では安全性に問題があり、現在はレンチウイルスを用いた方法が最も安全です。 このレンチウイルスに正常な遺伝子情報を組み込みがん細胞に感染させることで、がんのこわれた遺伝子を修復しアポトーシスを誘導する最新の治療法です。 この治療法の特徴として、EPR効果(*)を用いているため点滴でも十分な抗腫瘍効果が期待できます。

*EPR効果
Enhanced permeation and retention effectを略してEPR。
EPR効果は1986年にDDS研究所前田浩教授が提唱した理論で、 固型がん細胞に対してピンポイントでミサイル療法を行なうターゲティング療法の基本概念のことです。 固型ガンつまり腫瘍細胞の周囲の新生血管は非常に不完全で、血管内皮細胞の間には空間が存在してしまいます。 正常の血管には透過しない数百nmの高分子薬剤を腫瘍細胞の周囲の新生血管では血管壁を透過します。
その結果、透過した高分子薬剤は腫瘍組織中に集積します。
その透過特性と腫瘍組織にターゲティングした効果をEPR効果と呼んでいます。

適応

どのような方でも治療可能です。

もともと身体の中にある遺伝子を入れるので、副作用がすくない。抗がん剤 のように細胞自体を攻撃するものではないため。

従来の治療ができない方でも受けられる

がんのメカニズムの根本に働きかけるため、標準治療とは全く違うアプ ローチができる。

通院での治療が可能です。

点滴にておこないますので通院で可能です。

他の治療との併用で相乗効果が期待できます。

アポトーシス(細胞自死)を誘導するためそのきっかけになる放射線治療、抗がん剤治療、フェロトーシスを誘導するアルテミシミン注射などとの併用が効果的です。

 

自由診療専用スペース

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