オリーブの抗がんハーブ オレオカンタール オレオカンタールとは? エキストラバージンオリーブオイルの製造過程でオリーブが圧搾されるときに作られる天然有機化合物ルイジアナ大学モンロー校の研究者が発表した新しい研究によると、エクストラバージンオリーブオイルに含まれるフェノール化合物のオレオカンタールは、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者の標的療法の一部として有効である可能性があることが示されました。 症例 卵巣がん術後腹膜播種 50代 女性R2年卵巣がん術後、腹膜播種の疑いにて抗がん剤を6回(詳細不明)されるも副作用などの理由で自己中断された。その後かかりつけ医不在の状態でR4年12月に腹水貯留を主訴に当院受診となる。来院時るい痩と腹水が著明にたまっており歩行困難であった。同日より腹水穿刺を行ったが、4,5日に一回のペースで4L近い血性腹水の廃液が必要なほど重症化していた。以前のかかりつけからの情報でBRCA遺伝子変異あり、オラパリブの適応があると判断し、同月内服を開始した。その後腹水貯留も緩徐となりR5年1月からは腹水穿刺の必要もなくなり全身状態も改善、食欲も回復し通常の日常生活も送れるようになった。来院時の腫瘍マーカーCA125は3110.6U/mlと著増していたがR5年3月には31.5U/mlまで低下した。R5年2月に自家がんワクチンを行った。その後6月には14.6U/mlと経過良好であったが、8月には104.2U/mlに上昇、9月は867.5U/mlと上昇しオラパリブの耐性化と判断し一時休薬したところ10月の再検では6874.9U/mlに著増し、腹痛および腹水が出現し起き上がることも困難となった。このころからがん性疼痛のための治療も開始した。 CSRD オリーブカンタール R5年10月末、CSRD社(スイス)にて開発されたオレオカンタールを主成分とするオリーブカンタール800mg配合のドリンクを1日3本飲用開始したところ3週間後に腹痛が消失、その後腹部膨満感も消失したとの報告あり。飲用1か月後のCA125は前月の6874.9U/mlから5269.8U/ml(-1600)の低下を認めた。 総評 この症例は分子標的薬への耐性出現後、休薬にて腫瘍マーカーが1か月で6000U/mlも上昇しており、通常なら翌月は10000U/mlを超えていても不思議ではない状態であった。飲用開始後速やかに疼痛や全身症状が改善し、翌月のマーカーで1600程度の低下を認めた。今後画像検査やマーカーの推移を注意深く観察し治療効果を評価する必要があるがオレオカンタールは非常に興味深い抗がんサプリであることは間違いない事実である。医新会 よろずクリニック 理事長 萬 憲彰 治療費1日2本~3本飲用推奨 30本入り 54,000円(税込)