腸内フローラ移植(便移植)
近年、腸内細菌といろいろな疾患との関連が解明されるにつれて注目を浴びてきた便移植ですが、現在は一部の大学病院の臨床試験でしか行われておらず、対応する疾患も限られているのが現状です。
わたくしも普段から数多くの患者さんの相談を受けているうちに腸内細菌へ対する有効なアプローチが、疾患を根本的に治療するうえでもっとも重要だという認識になってきました。
そこで、腸内洗浄などの方法を取り入れていますが、この度画期的な腸内フローラ移植を行っている清水真先生と連携をさせていただくことで、非常に効率的な方法で腸内細菌移植を行うことができるようになりました。
当院の腸内フローラ移植は、従来の臨床試験で行われている便移植とは方法が異なるため、あえて腸内フローラ移植と記載しています。
当院は35年の研究実績をもつシンバイオシス(腸内細菌研究所 https://shinbiosis.com/)
と提携することで移植前の腸内フローラの確認→必要な菌液の生成→移植後の腸内フローラの変化を最新の機器を用いて確認しています。
以下、まことクリニックでの疾患と移植後の変化です。
腸内フローラ移植は、副作用の少ない治療法として期待されています。
ただし、便の状態については、稀に便秘ぎみの方が軟便になった、下痢のぎみ方が便が固くなった、などのご意見がございます。
また、潰瘍性大腸炎などの一部の腸疾患では、移植のタイミングによって出血を伴う場合があります。
アトピー・アレルギーは初期移植のリバウンド現象でかゆみなどが出る場合がありますが、その後の移植を期間をあけずに行うことで軽減することを目指します。
「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会」(https://fmt-japan.org/)に所属しております。
当院の腸内フローラ移植は、研究会から移植菌液の供給を受け、移植方法も統一しています。