よろずクリニック式がん再発抑制治療 ●手術をしたけど再発が心配●術後の判定で転移が予想される方 術後の抗がん剤や放射線治療はある程度有効ですがご自身の免疫を使う方法やCTC(循環腫瘍細胞)への対策が必須です。 まずは自分の免疫を使う方法 すべてのがん治療においてがん免疫サイクルが最も重要!! よくがん患者は免疫力が低いからがんになると言われますが決してそうだとは思いません。がんは効率よく生体の免疫機構から逃れておりがんと認識されていないが故に転移・増殖を繰り返しているとも考えられます。その状態で免疫力を強化しても日々の生活で感染症などにかかることなく過ごせている方は本来の免疫機能は十分であり培養型の免疫療法等で単純に効果がでるとは思えないのです。まずは癌免疫サイクルの①であるがん抗原の放出→樹状細胞への抗原提示が行われなければがんを免疫機能が攻撃する可能性は低いのです。ここで抗がん剤はがん抗原を放出するのですが同時に生体の免疫機構を攻撃してしまうのでこれもまた癌免疫サイクルが回らなくなります。これが現在の標準治療の限界でもあります。理想的な治療法とは生体の免疫機構にダメージを与えない方法でがん抗原を放出すること、その後生体の免疫機構を活性化(免疫賦活)できればさらに奏効率を上げることができると思います。これを追求していくことが統合腫瘍治療です。 自家がんワクチン療法 こちらは手術をされた後の再発、または再発抑制を対象とした治療法です。 理化学研究所からの技術を筑波大のベンチャー企業であるセルメディシン(株)が確立し、自らのがんを免疫賦活剤と混ぜ合わせることでその患者専用のがんワクチンを生成します。 これにより特異性の高いがん治療が可能となり、ワクチン投与により一生涯にわたりそのがんを抗原として認識した細胞障害性T細胞などががん細胞を見つけ次第攻撃を行います。 自家がんワクチンの原理 まずは自分の組織(ホルマリン固定・パラフィンブロック等)からがん抗原(がんの目印)を取り出し皮内注射します。 もしもがんを敵と認識していたら赤く腫れるような反応(≒ツベルクリン反応)がみられます。実はほとんどのがん患者さんでこの反応がおきないのです。これは自分の免疫機能ががんの目印を認識していない=攻撃しないという結果なのです。 自家がんワクチン投与 がん抗原とアジュバント(免疫賦活剤)を注射するとがん抗原を認識できるようになります。 投与後にはがん抗原を認識する。 このような陽性反応が出た場合はご自身の免疫機能ががんの目印を認識し攻撃態勢に入ったとわかります。こうなってから初めて自分の免疫システムをがん退治に使えるようになるのでセルフケアの意味が大きくなります。 細胞レベルで再発抑制を考える がんは上皮間葉転換(お出かけモード)をおこない血液中に移動しています。この細胞が転移・再発の元凶といっても過言ではありません。移動しているがん細胞のことをCTC(循環腫瘍細胞)と呼び大きく2種類に分類され、特殊な血液検査にて検出することができます。タイプ1 これはハチに例えると働きバチで自己増殖できないのでそこまで気にしなくてもよいようです。タイプ2 こちらは女王バチに例えられており自己増殖能があるため出現している場合はハイリスクです。 がんの再発傾向をいち早く検出するCTC検査 この見えないCTCに対処するやり方は大きく二つ。 ①まずはがんの転移浸潤に関わる因子を除去していくこと。 がんの転移浸潤には体の酸性化や低酸素化がかかわっている。 酸性環境における腫瘍の悪性化機構 体に酸素を取り込む、アルカリ化を心がける。(セルフケア) がんの転移浸潤には好中球NETがかかわっている 好中球とは・・・ 好中球NETを抑制するには炎症を除去することと水素がお勧めです。 プレリリース(慶應義塾大学) ①CTCを直接除去していく方法 統合医療で有名なメキシコティワナのHOPE for CANCERクリニックではドイツの血管内レーザー治療器MLDSとICG(インドシアニングリーン)を 用いてCTCに取り込まれたICGに直接635-810nmのレーザーを当ててCTCを消去する方法を行っています。当院でも同じ手法を行うことが可能です。 このように当院では標準治療だけでは届かない細胞性免疫へのアプローチとともに目に見えないがん細胞(CTC)まで考慮した再発抑制を行っております。ご自身で取り組むべきセルフケアと合わせて行うことでより効果的な再発予防が可能となります。